半月板損傷とは?原因と症状を解説!
半月板損傷とは?
半月板損傷とは、膝関節内にある半月板が欠けてしまったり、亀裂が入ってしまった状態です。膝に痛みを感じたり、違和感があったりする場合、それは「半月板損傷」かもしれません。半月板損傷は日常生活に大きな影響を与える可能性がある膝のトラブルです。半月板の役割から損傷の原因、症状、そして放置するリスクまでを詳しく解説します。
半月板とは?
半月板は膝関節内にある「C字型」または「三日月型」の軟骨組織で、内側と外側に一枚ずつ計二枚あります。この組織は膝のクッションとして衝撃を吸収し、関節を安定させる重要な役割を担っています。ひざ関節は立ち上がる、歩く、階段の昇降など、日常生活のあらゆる動作の基盤となる重要な関節であり、その機能を支えているのが半月板なのです。
半月板損傷の主な原因
スポーツによる外傷性損傷
若年層の半月板損傷は主にスポーツ活動中の急激な動きが原因となります。特にバスケットボールやサッカーなどの競技で、体重がかかった状態で膝をひねったり、急な方向転換をしたりした際に発生しやすいです。
具体的には、ジャンプの着地や方向転換時に強い力が膝にかかることで損傷が起こることが多く、競技人口の多さからバスケットボールやサッカーでの報告が多く見られます。また、ラグビーのタックルなどで強い衝撃を受けた場合、半月板だけでなく靭帯損傷も伴うことがあり、この場合はより重症化するケースもあります。
加齢による変性損傷
40歳を超えると半月板に含まれる水分量が減少し、クッションとしての性能が急激に低下します。半月板は主に水とコラーゲンでできており、これらは加齢とともに減少するため、もろくなって傷つきやすくなります。そのため、高齢者では日常的な動作—立ち上がりやしゃがみ込みなど—でも半月板が損傷することがあります。加齢による半月板変性断裂は40代以降に増加し、60代以降では内側半月板後根断裂という、内側半月板が脛骨との接続部付近で断裂する症状が多く見られます。
その他の原因
生まれつき半月板が厚い「円板状半月板」の場合、通常よりも損傷リスクが高まります。これはアジア人の約8%に見られる形態的特徴で、大腿骨との接点が小さくなることで半月板に大きな負荷がかかり、比較的軽い力でも断裂が起こりやすくなります。この先天的な特徴は、小学・中学生の半月板損傷の原因になることもあります。
半月板損傷の症状とは?
初期の症状
半月板損傷の初期段階では、次のような症状が現れます。
膝の痛み:損傷部位に応じて、内側半月板なら膝の内側に、外側半月板なら外側に痛みが生じます。
膝の腫れ:損傷後しばらくすると炎症反応により膝が腫れてきます。
引っかかり感:膝を動かした際に引っかかる感覚(キャッチング)を感じます。
不安定感:膝がぐらつくような感覚があります。
初期の痛みは一時的で、1週間程度で徐々に治まることもありますが、その後も引っ掛かり感や違和感、腫れが続くことがあります。
進行した場合の症状
適切な治療が行われないと、症状は進行してしまい次のような状態になります。
・痛みの悪化:歩行や運動に支障をきたすほどの強い痛みが生じます。
・可動域の制限:膝の曲げ伸ばしが困難になります。
・ロッキング現象:半月板の断裂片が関節にはさまり、突然膝が動かなくなる状態です。
・膝への水の貯留:関節液が過剰に分泌され、膝に水がたまりやすくなります。
・膝崩れ:歩行中に突然膝の力が抜けるような現象が起きます。
特に階段の昇降や坂道での動作時に痛みが悪化し、しゃがむ姿勢や正座が困難になることもあります。
半月板損傷の種類
半月板損傷には様々な種類があり、損傷パターンによって治療法や予後が異なります。
・縦断裂:半月板が縦方向に断裂するタイプで、主に外傷性の原因で生じます。
・横断裂:半月板が横方向に断裂するタイプで、こちらも外傷性です。
・水平断裂:半月板の表面がめくれるように損傷するタイプです。
・変性断裂:加齢の影響で半月板がささくれるように損傷するタイプです。
・フラップ状断裂:半月板の一部が弁のように断裂するタイプです。
放置するリスク
半月板は血管が一部にしか存在せず、血流に乏しい組織であるため、自然治癒しづらいという特徴があります。そのため、適切な治療を受けずに放置すると、次のようなリスクがあります。
1.ロッキング現象の頻発:膝が突然動かなくなる状態が繰り返し起きます。
2.関節液の貯留:膝に水が繰り返したまり、膝の機能低下につながります。
3.変形性膝関節症への進展:半月板の機能低下により、将来的に膝の変形が進行するリスクが高まります。
まとめ
半月板損傷はスポーツによる外傷や加齢による変性など、様々な原因で発生します。初期症状は痛みや腫れ、引っかかり感などです。しかし放置すると症状が進行し、日常生活にも大きな支障をきたす可能性があります。また、半月板は自然治癒しにくい組織であるため、早期の適切な治療が重要です。
膝に違和感や痛みを感じたら、「たかが膝の痛み」と軽視せず、早めに専門医を受診することをお勧めします。適切な診断と治療によって、半月板損傷による長期的な膝の問題を防ぐことができるでしょう。
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