捻挫・打撲とは?原因・症状・対処法の違いを分かりやすく解説!
捻挫・打撲とは?
日常生活やスポーツ中に転倒したり、何かに体をぶつけたり、足首や手首などの関節をひねってしまった経験はありませんか?
ケガをしたときによく耳にする「捻挫(ねんざ)」と「打撲(だぼく)」ですが、「捻挫と打撲は何が違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
捻挫と打撲は、どちらも日常生活やスポーツ、交通事故などで起こりやすいケガです。痛みや腫れ、内出血など似た症状が出ることもありますが、実際には「どのような力が体に加わったのか」によって、起こるケガの種類が異なります。

また、「歩けるから大丈夫」「少し腫れているだけ」と思っていても、思った以上に体へ負担がかかっていることがあります。
今回は、捻挫と打撲について、それぞれの原因や症状、違い、ケガをしたときに気をつけたいポイントについて詳しく解説します。
捻挫とは?
捻挫とは、転倒やスポーツ、日常生活での動作などによって、関節に通常の動きでは起こらないような強いひねりや力が加わり、関節周辺の靭帯や関節包などの組織に負担がかかるケガです。
「捻挫=足首」というイメージが強いかもしれませんが、捻挫は足首だけに起こるものではありません。
手首、指、膝、肘、肩など、関節がある場所であれば起こる可能性があります。

特に足首の捻挫は、階段や段差を踏み外したとき、走っているときに足をひねったとき、スポーツ中にジャンプして着地したときなどに起こりやすいケガです。
捻挫をすると、関節周辺に痛みや腫れが出たり、関節を動かしにくくなったりすることがあります。
また、捻挫の程度によって症状には差があります。軽い痛みや違和感だけの場合もあれば、強い腫れや内出血が起こり、体重をかけることが難しくなる場合もあります。
「歩けるから軽い捻挫」とは限らないため、痛みが続く場合には無理をせず、状態を確認することが大切です。

捻挫になる主な原因
捻挫は、関節に急激なひねりや強い力が加わることで起こります。
主な原因には、次のようなものがあります。
・階段や段差で足をひねった
・道路や床の段差につまずいた
・スポーツ中に着地を失敗した
・走っているときに急に方向転換した
・人や物とぶつかった
・転倒して手をついた
・重い物を持った際に手首をひねった
・交通事故などで関節に強い衝撃が加わった
スポーツでは、バスケットボールやバレーボールなどのジャンプを伴う競技で足首を捻挫するケースや、サッカーや野球などで走っている際に足をひねるケースがあります。
また、スポーツをしていない方でも、日常生活の中で段差を踏み外したり、階段を降りる際に足をひねったりすることで、思いがけず捻挫をすることがあります。

捻挫の主な症状
捻挫の症状は、ケガをした部位や程度によって異なります。
関節周辺の痛み
捻挫をした部分を中心に痛みが出ることがあります。
「歩くと足首が痛い」「手首を動かすと痛む」「特定の方向に動かすと痛い」など、関節を動かしたときに痛みを感じるケースがあります。
腫れ
捻挫をすると、関節周辺が腫れることがあります。
特に足首などは、ケガをした直後よりも時間が経ってから腫れが目立つこともあります。
内出血
捻挫の程度によっては、皮膚の下で出血が起こり、青紫色のあざのように見えることがあります。
関節の動かしにくさ
痛みや腫れによって、関節を普段のように動かせなくなることがあります。
無理に動かすことで痛みが強くなることもあるため、強い痛みがある場合には無理をしないようにしましょう。

打撲とは?
打撲とは、転倒や衝突などによって体の一部を強くぶつけることで、皮膚などが破れることなく、筋肉や皮下組織などにダメージを受けるケガです。
一般的には「打ち身」と呼ばれることもあります。
例えば、スポーツ中に相手とぶつかったり、家具の角に足をぶつけたり、転倒して膝や腰を地面に打ち付けたりすることで起こります。
打撲では、ぶつけた部分を中心に痛みや腫れ、内出血などが現れることがあります。
一見すると「小さなあざができただけ」に見える場合でも、強い衝撃を受けていると、筋肉などの組織に負担がかかっていることがあります。

打撲になる主な原因
打撲は、体の一部に直接的な衝撃が加わることで起こります。
主な原因には、次のようなものがあります。
・転倒して体をぶつけた
・スポーツ中に人と衝突した
・ボールなどが体に当たった
・家具や壁などに体をぶつけた
・階段などから転落した
・自転車やバイクで転倒した
・交通事故によって体に強い衝撃を受けた
スポーツでは、太ももや膝、肩、腰、腕などを打撲することがあります。
また、交通事故では、シートベルトや車内の部品などに体をぶつけることで、複数の場所に打撲が起こることもあります。

打撲の主な症状
打った部分の痛み
打撲では、ぶつけた部分を押したり動かしたりすると痛みを感じることがあります。
場合によっては、何もしていなくてもズキズキするような痛みを感じることもあります。
腫れ
強い衝撃を受けると、打った部分が腫れることがあります。
腫れが強い場合や、時間が経っても改善しない場合には注意が必要です。
内出血・あざ
打撲では、皮膚の下で出血することで、青紫色や赤紫色のあざができることがあります。
時間の経過とともに、あざの色が変化していくこともあります。
動かしにくさ
痛みや腫れによって、腕や脚などを動かしにくくなることがあります。
特に強い打撲の場合は、筋肉などへの負担が大きくなっている可能性もあるため、痛みを我慢して運動を続けることは避けましょう。

捻挫と打撲の違い
捻挫と打撲は、どちらも転倒やスポーツなどをきっかけに起こるため、混同されやすいケガです。
大きな違いは、体にどのような力が加わったかという点です。
捻挫は、主に関節に「ひねる力」が加わることで、靭帯や関節周辺の組織に負担がかかります。
一方、打撲は、体の一部に「直接的な衝撃」が加わることで、筋肉や皮下組織などにダメージが生じます。
例えば、
「階段を踏み外して足首をひねった」→ 捻挫の可能性
「転んで膝を地面に強くぶつけた」→ 打撲の可能性
というように、ケガをしたときの状況によって考えられるケガが異なります。
ただし、一度の転倒や事故で、捻挫と打撲が同時に起こることもあります。
例えば、転倒した際に足首をひねりながら膝も地面にぶつけた場合、足首には捻挫、膝には打撲が起こっている可能性があります。
そのため、「これは捻挫だから大丈夫」「ただの打撲だから大丈夫」と自己判断するのではなく、痛みや腫れ、動かしにくさなどの状態を確認することが大切です。

捻挫や打撲を放置しても大丈夫?
捻挫や打撲は比較的身近なケガですが、だからといって必ずしも放置してよいわけではありません。
軽いものであれば、時間の経過とともに症状が落ち着いていく場合もあります。
しかし、痛みが続いているにもかかわらず、無理をして運動や仕事を続けることで、症状が長引くことがあります。
また、捻挫の場合は、痛みが少なくなったからといってすぐに以前と同じように動けるとは限りません。
痛みがなくなったあとも関節の動かしにくさや不安定感が残ることがあるため、状態を確認しながら徐々に元の活動へ戻していくことが大切です。
「少し痛いけど動けるから大丈夫」と我慢せず、気になる症状が続く場合は専門家へ相談しましょう。
ケガをしたときに注意したい症状
捻挫や打撲だと思っていても、実際には骨折など別のケガが隠れている可能性があります。
特に、
・強い痛みがある
・腫れがどんどん強くなる
・体重をかけられない
・関節をほとんど動かせない
・強い内出血がある
・しびれがある
・手足に力が入りにくい
・見た目に明らかな変形がある
・時間が経っても痛みが改善しない
といった症状がある場合には注意が必要です。
無理に動かしたり、痛みを我慢して運動を続けたりせず、必要に応じて医療機関で状態を確認しましょう。
特に頭や首、胸、腹部などを強く打った場合や、強い頭痛、意識の変化、息苦しさなどがある場合は、単純な打撲とは限らないため、早めに医療機関へ相談することが大切です。

まとめ
捻挫と打撲は、どちらも日常生活やスポーツ、交通事故などで起こりやすい身近なケガです。
捻挫は、関節に強いひねりや力が加わり、靭帯や関節周辺の組織に負担がかかるケガ。
打撲は、体の一部に直接的な衝撃が加わり、筋肉や皮下組織などにダメージを受けるケガです。
どちらも、痛み・腫れ・内出血・動かしにくさなどの症状が現れることがあります。
また、一度の転倒や事故で捻挫と打撲が同時に起こることもあるため、ケガをした状況だけで「大丈夫」と判断しないことが大切です。
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