足底筋膜炎でお悩みの方へ原因と対策
足底筋膜炎とは??
「足底筋膜炎」とは、足の裏に存在する足底筋膜という組織に炎症を起こし痛みが生じる症状です。足底筋膜とは、足底の縦アーチ(土踏まず)を形成するのに重要な役割を果たしている組織です。ランニングなどにより繰り返し負荷がかかることで足底筋膜炎を発症しやすくなります。
足底筋膜炎の主な症状
足底筋膜炎は足底部のかかとあたり(かかとのやや前方)に痛みが生じる症状です。
炎症が生じているため押すと痛みがあり、歩行などでかかとが接地した際に強い痛みが生じる事があります。また、かかとが地面につかなくとも、ジャンプなど足底筋膜にストレスがかかるような運動で痛みを生じることもあります。
炎症が強く重症化してしまうと、足底筋膜の付着しているかかとの骨の部分に骨棘が形成(炎症を起こした際にカルシウムが沈着や骨化する事)されてしまうことがあります。骨棘とは名前の通り『骨の棘』のことです。形成されてしまうとかかとをつく度に強い痛みが生じることがあり、症状が改善されにくくなってしまうため注意が必要です。
足底筋膜炎になってしまう原因
ランニングやウォーキングなど、繰り返し足の接地を行うような運動や、バスケットボールやバレーボールなどのジャンプ動作が多い競技者に多くみられます。また長時間立つことの多い立ち仕事をされている方などに発生しやすいです。足底筋膜に伸ばされるストレスが生じ、付着部であるかかと周囲部に炎症がおきてしまいます。
いずれも足底筋膜に反復的にストレスがかかることで発症し、運動の強度、時間、頻度が多いほど発生しやすくなります。
症状が強い場合は腫れ、熱感を伴い、自発痛(安静にしていても痛い)を伴う事があります。
足底筋膜炎になってしまったら
足底筋膜炎になってしまった場合、一番大切なのは運動制限です。痛みがあるにもかかわらずランニングをするなど患部に負荷をかけてしまうと、回復できずに、更に炎症が強くなってしまい症状が長引いてしまう事が多くあります。そのため、痛みを覚えた場合は一度運動を中止し、安静にすることが早期回復への第一歩です。
また、足底筋膜炎用のインソールなどを着用することで患部にかかるストレスを軽減し、症状の悪化や痛みを緩和することができるため効果的です。
足底筋膜炎にならないために
ケアを行なう
柔軟性の低下、疲労の蓄積などにより症状が出現しやすくなるため、日頃からセルフストレッチやマッサージを行うことは効果的です。
特に足の裏やふくらはぎの筋肉のケアを行うことが予防のポイントとなります。
また、運動中、直後に痛みを感じる場合は、10分ほど患部をアイシングし炎症を抑えることも効果的です。
インソールを着用する
足底筋膜炎は足底部の縦アーチ(土踏まず)にストレスがかかることで発生しやすくなります。そのため、予防として日頃から足底部の縦アーチをサポートするようなインソールなどのアイテムを使うことでストレスを和らげることができるため効果的です。
足底筋膜炎におすすめのケア
足底部のマッサージ
足底部には足の指を動かす際に必要な筋肉が数多く存在し、その筋肉の緊張が強まると足底筋膜へかかるストレスも増加します。
足の指の運動のほか、立位の保持など姿勢維持の際に働き、常に体重を支えているため働き続けている部位です。
方法は、まずゴルフボールやテニスボール(サイズ的にゴルフボールがおすすめです)を準備し床に置きます。椅子に座り、足底部でボールを転がすように当ててマッサージを行ないます。体重のかけ具合で刺激量を調節し、強すぎず、痛気持ちいい程度の強度で行なうようにしましょう。
ふくらはぎ(下腿三頭筋)のストレッチ
下腿三頭筋は腓腹筋、ヒラメ筋を合わせた総称で、主に足首の屈曲(つま先を伸ばす)、膝関節の屈曲(曲げる)の際に使用する筋肉です。歩行時は地面を蹴り、前に進む際に働きます。立位の保持など姿勢維持の際にも働くため、日頃から使用頻度が高く疲労しやすい部位でもあります。また、『第二の心臓』とも呼ばれ、弛緩と収縮を繰り返すことで足部の血液を心臓に戻す際に働くポンプのような役割もあり、非常に重要な役割のある筋肉でもあります。
方法は、50cm程離れた位置から壁に向かって立ち、伸ばしたい方の前足部(足の指と付け根)を床から10cm程の高さの位置に付け、かかとは床に接地します。この時もう片方の脚はやや後ろに出し、転倒しないように気を付けましょう。
その状態で膝を伸ばし、身体を壁に近づけると少しづつ壁にかけている方のふくらはぎが伸びてきます。勢いよく行なうと痛めてしまう恐れがあるので、ゆっくりと無理しないように行なう事がポイントです。
からだケア鍼灸整骨院にお任せください!
当院では、足底筋膜炎の症状に対する治療、また予防としてのボディケアメニューを準備しております。
患部に対して消炎鎮痛、組織修復効果のある超音波治療やハイボルテージ治療での施術も効果的です。
鍼治療により、筋肉の緊張をやわらげ、鎮痛効果により、痛みを緩和します。
まずはカウンセリングメニューでご相談ください。