肩の痛みの原因とは?知っておきたい4つの影響
肩の痛みの原因は?
肩の痛みは、多くの人が悩む一般的な症状です。生活習慣や外傷などさまざまな原因が考えられます。まずは肩の痛みの原因が何なのかを理解し対処していきましょう。
姿勢や生活習慣による影響
肩の痛みの影響として日常生活においての姿勢の悪さが考えられます。
姿勢不良により筋肉の緊張が強まってしまうことで、血行不良が起こり痛みを生じることがあります。特にスマートフォンやデスクワークの使用が多いと、より肩や首に負担がかかりやすくなり肩の痛みを生じやすくなります。これにより肩こりや、頸椎の後弯がなくなりストレートネックになってしまい、首のあたり痛みを併発する恐れがある為注意が必要です。
枕による影響
枕の高さや硬さは、肩こりに大きく関係しています。枕が柔らかすぎると頭の重みで沈んでしまい、あごが上がった姿勢になります。そうすると、頸椎に負担がかかります。できれば硬めがおすすめですが、硬すぎたり高すぎるとあごが下がり気道を塞いでしまいます。また、枕が合っていないと無理にあわせようとして睡眠中の姿勢が不自然になったり、隙間ができていたりして肩や首に痛みをもたらすことがあります。仰向けの場合は頸椎のカーブ(S字カーブ)、横向きの場合は肩から首にかけての曲線に枕がフィットしていることが大切です。
なかなか自分に合った枕がみつからないという方は、バスタオルで枕を作るのもおすすめです。
バスタオルを丸めたり、折りたたんで自分に合った高さや硬さの枕を作ることができます。旅先や出張先での枕が合わなかったときにも、自分に合った枕を使えるので、安心して眠ることができます。
精神的ストレスよる影響
精神的にストレスをうけることにより自律神経が乱れて、それによって筋肉が緊張して肩こりなどの症状につながってしまうことがあります。
また精神的なストレスを抱える事で痛みを敏感に感じるようになるとされています。リラックスする時間をつくったり、自分に合ったストレス発散方法をみつけることが痛みの緩和に繋がります。
怪我や病気による影響
怪我による影響として、交通事故やスポーツ、転倒した際に手をついた時などに肩の関節を痛めてしてしまうことがあります。事故や転倒の衝撃により、血管や神経、靱帯、腱といった肩周辺の組織痛めてしまうことがあります。場合によっては骨折や脱臼などの大きなけがに繋がることもあります。
また、内科的な疾患にが原因で肩に痛みがでる場合もあります。
首や肩を動かしていないにも関わらず自発的な痛みがあるが、首や肩の動きには全く問題がないなどの場合には、内科的な疾患による痛みの可能性があります。具体的には、狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気、胆のう炎や胆管結石、気胸や肺癌など肺の病気などで痛みを感じることがあるとされています。
怪我が原因での肩の痛みや、症状が長期にわたって良くならず、なかなか改善しない場合は一度医療機関を受診し検査を受けることをおすすめします。
肩の痛みをともなう症状や疾患
肩の痛みを伴う症状や疾患のなかで、特に代表的なものを紹介いたします。
五十肩(肩関節周囲炎)
五十肩は、肩の筋肉や腱に炎症がおき、関節の動きが制限される状態です。特に50歳前後の方に多く見られることから『五十肩』と呼ばれ、正式な名称は『肩関節周囲炎』といいます。五十肩の直接的な原因ははっきりとわかっていませんが、年齢とともに筋肉が弱くなることや、運動不足、悪い姿勢などが考えられます。これらにより肩の筋肉に過剰な負担がかかることで発症するとされています。
五十肩について詳しくはこちら記事をご覧ください
五十肩でお悩みの方へ原因と対策
肩腱板損傷
腱板とは肩関節の周囲にある4つの筋肉の総称で、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の筋肉の事を指します。重労働や肩を頻繁に使うスポーツ、肩から転倒した場合などによって腱板が損傷することが原因です。腱板損傷は転倒などの急性の外傷によるものもあれば、日常的に負担がかかり長期間にわたるストレスによって摩耗し損傷することもあります。
また、肩の腱板が損傷すると、肩の動作により痛みが生じ、肩が上がらなくなってしまうことがあります。
肩鎖関節の問題
肩鎖関節は、肩の少し上に位置する関節で、ここに炎症や変形が生じると痛みが発生します。具体的には、変形性肩鎖関節症や肩鎖関節炎、肩鎖関節脱臼、鎖骨の遠位端骨折などがあります。これらの症状は、肩鎖関節部に痛みを引きおこします。
肩関節滑液包炎
滑液包炎とは、肩関節と肩甲骨の肩峰という部位の間に存在する滑液包という組織が炎症を起こし痛みが生じる症状です。滑液包とは滑液によって満たされた袋状の組織で、主に肩の動作によっておこる筋肉や骨の衝突や摩擦から保護するためのクッションとしての役割があります。多くな場合、繰り返しのストレスによって発症しやすくなる為、肩を良く使う仕事やスポーツ競技者に多く発症します。滑液包に炎症が起こると肩の運動によって痛みを生じます。
肩が痛い時のセルフケア
普段のご自宅でできるセルフケアもご紹介します。
肩の痛み解消!今すぐできる効果的なセルフケア
ただし、急性の痛みや我慢できない強い痛みの場合は速やかに整形外科や整骨院へ行くことをおすすめします。
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