スポーツ障害とは?種類や分類をわかりやすく解説!
スポーツ障害とは、スポーツなどの運動によって、筋肉や靭帯、腱などの軟部組織や、骨に外力が加わり引き起こされる外傷のことをいいます。
スポーツ障害には骨折や捻挫、打撲、肉離れなど突発的に大きな外力が加わることで発生するものと、スポーツ競技において反復的に力を使うことで疲労が蓄積され、慢性的に外力が加わり発生するものの二つに分けられます。
この記事ではそれぞれどのような怪我があるのか、どのような症状なのかを紹介していきます。
突発的な力によって発生するもの
捻挫
捻挫とは、関節に過度なストレスが加わり、過度に捻られたりした結果、関節を保護している「靭帯」を損傷する怪我です。損傷の程度にもよりますが、捻挫すると強い痛み、腫れを伴い、動かすことも困難になってしまうことも多くあります。スポーツにおいて非常に発生頻度が高く、一番発生頻度が高いのは突き指で、指の関節の捻挫にあたります。次いで足関節、膝関節の捻挫が発生しやすい傾向にあります。膝の捻挫の場合、膝に存在する半月板を損傷する場合もあります。場合によっては手術が必要になるケースもあるため注意が必要です。
・突き指
・足関節の捻挫
・膝関節の捻挫(靭帯損傷、半月板損傷)
打撲
打撲は外部からの衝撃や圧力によって皮膚や筋肉などの組織を損傷する怪我です。比較的軽度な損傷で済むことが多い怪我ですが、場所や程度によっては痛みが強く、動かすことが困難な場合があります。弱い外力だと表層の皮膚組織などの損傷のみで済むことも多いですが、強い外力が加わった場合より深層の組織である筋肉や骨の損傷を伴うこともあるため注意が必要です。
肉離れ
肉離れは、筋肉やその筋肉をつなぐ腱が過度に引き伸ばされ、部分的に断裂する怪我です。ジャンプやダッシュなどの瞬発的に大きな力を発揮する瞬間に発生しやすく、ふくらはぎや太ももに多く発生します。受傷すると力を入れたり、伸ばしたりすると強い痛みを伴うため、患部を動かしたり負荷をかけることが困難になります。また、数時間から数日後に内出血を伴うことがあります。
・ふくらはぎの肉離れ
・太ももの肉離れ
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骨折
骨折は、骨が部分的または完全に断裂する状態です。外的な力が加わることが原因で、強い痛みや腫れ、動かせないなどの症状を伴います。重度の捻挫や打撲に併発することも多く、症状も強く出やすいため重度の怪我だといえます。場合によってはギプスなどで固定する場合や、手術が必要な場合もあります。
脱臼
脱臼は、関節を構成する骨が正常な位置から外れることを指します。外的な衝撃や急激な動きが原因となり、関節部分がズレて外れてしまって、関節を動かせなくなったり、強い痛みを伴います。関節を元に戻すと痛みはかなり軽減し関節を動かすことも可能となることが多いですが、重度の場合だと骨折を伴っていることもあるため、病院の受診が必要となります。
反復的な力によって発生するもの
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
テニス肘とは、上腕骨外側上顆炎の事を指し、肘の外側部の骨表面、又はその周囲の筋肉に炎症を起こし痛みが生じる症状です。手首や手指をよく使うようなスポーツをしている方に発生しやすく、テニスをされる方に好発することからテニス肘と呼ばれることが多いです。
テニスにおいては特にバックハンドで打ち返したときなどに痛みを生じやすく、症状が強いとラケットを握ることも痛みを伴うことがあります。
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ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)
ゴルフ肘とは、上腕骨内側上顆炎の事を指し、肘の内側部の骨表面、又はその周囲に炎症を起こし痛みが生じる症状です。手首をよく使うような仕事やスポーツをしている方に発生しやすく、ゴルフをされる方に好発することから、ゴルフ肘と呼ばれることが多いです。
手首や手指の動きによって肘内側部に痛みを伴い、ゴルフやテニスなど手首を使うスポーツの他、荷物を持つ、握るなどの日常生活動作でも痛みを伴うこともあります。
ゴルフ肘について詳細はこちら
ランナー膝(腸脛靭帯炎)
ランナー膝とは、腸脛靭帯炎の事を指し、膝の外側部にある腸脛靭帯という組織が炎症を起こし痛みが生じる症状です。膝の屈伸動作を多く繰り返すスポーツに発生しやすく、ランニングなどに好発することから、ランナー膝と呼ばれることが多いです。
膝の屈伸を繰り返し行うことによって腸脛靭帯に摩擦が生じ、炎症が起きるとされています。
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ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)
ジャンパー膝は、膝蓋骨下部に存在する膝蓋靭帯に炎症が起こる状態です。特にバレーボールやバスケットボールなどのジャンプ動作を頻繁に行うスポーツ選手に多く見られます。主な原因は、膝蓋腱に繰り返し負担がかかることです。具体的には、ジャンプやダッシュ、ストップ動作などが繰り返されることで、膝蓋腱に過度な牽引力が加わり、微小な損傷や炎症が生じます。
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シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)
シンスプリントは、脛骨(足のすね部分)に痛みが生じる疾患です。高強度の運動、硬い地面での運動などが原因で、脛骨の前内面に沿った部分に痛みを感じます。特にジャンプやダッシュを多く行う陸上競技者などに発生しやすく、走ったり歩いたりするときに痛みを生じ、安静にすると軽減することが多いです。重度の場合、疲労骨折に発展する恐れがあるため注意が必要です。
アキレス腱周囲炎
アキレス腱周囲炎とは、踵の骨の上部に存在するアキレス腱や、その周囲に存在する組織に炎症を起こし痛みが生じる症状です。。
ダッシュやジャンプ瞬間などの一瞬で大きな力が加わった時や、ランニングなど繰り返し力を加えることで負荷がかかりアキレス腱周囲炎を発症しやすくなります。
発症すると走ったりジャンプすることで痛みを伴い、症状が強い場合歩行も痛みを生じることがあります。
アキレス腱の痛みについて詳細はこちら
足底筋膜炎
足底筋膜炎は足の裏にある足底筋膜という組織に炎症を起こす状態です。ランニングやウォーキング、ジャンプなどを繰り返し行うことによって発生しやすくなります。多くは踵のあたりに痛みを伴うことが多く、足をつくと痛みを生じることが多いです。
足底筋膜炎について詳細はこちら
オスグッド・シュラッター病
オスグッド病は、膝の下部の脛骨粗面という部位に痛みが生じる成長期の疾患です。オスグッド病は骨の成長に関係する成長軟骨板という組織に炎症が起きる疾患のため、成長期の子供が影響を受けやすく発症しやすいとされています。特に、ジャンプやダッシュを伴う激しいスポーツによって発生しやすく、膝の筋肉によって成長軟骨版に過剰な引っ張られることによって炎症を起こします。個体差はありますが、症状によっては引っ張られることで患部の骨が飛び出す様に変形することがあります。成長期が終わると痛みも消失することが多いです。
腱板損傷
腱板損傷は、肩の回旋筋群(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の損傷を指します。回旋筋群とは、肩の安定性と可動性を保つ役割を担う筋肉群で、損傷した場合、肩の痛みや動きの制限が生じます。野球やバレーボール、バドミントンなどの肩を使う動作によって発生しやすく、特に棘上筋の損傷が多いとされています。
鵞足炎
鵞足炎とは、膝の内側にある「鵞足」という部位に炎症がおこる状態です。鵞足は、膝の内側に付着する三つの筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)の腱が集まり骨に付着する部位で、過度な使用などが原因で炎症を引き起こし、膝の内側や前面に痛みを生じることがあります。ランニングや自転車など、膝の屈伸動作を繰り返す競技で頻発します。
疲労骨折
疲労骨折とは、骨折の一種で、長期間にわたり繰り返し外力が加わることにより骨組織を損傷することをさします。一般的な骨折は強い外力によって発生しますが、疲労骨折は日常的な負荷や動作の来り返しによっておこるため、受傷に気づき辛いという特徴があります。
「腰椎分離症」も腰椎の疲労骨折で、野球やバレーボールなどの腰を反ったり捻るような動きを繰り消し行う競技に発生しやすいとされています。
代表的な疲労骨折
・腰椎分離症
・足部の疲労骨折(行軍骨折)
・足部の疲労骨折(ジョーンズ骨折)
・脛骨の疲労骨折
・ゴルファー骨折
スポーツ障害では早期に発見して治療することで、ほとんどの場合スポーツを続けることが可能となります。しかしながら、痛みや違和感を覚えているにも関わらず、無理をして続けてしまうと長期の休養を要するばかりか、最悪のケースはスポーツの継続を断念せざるを得ない状況に陥ってしまいます。
痛みや違和感を覚えた場合早期に治療を開始することが大事です。
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